闇金の敵、借りパク師とは、手口や手法など

闇金の敵、借りパク師とは、手口や手法など/用語集

一度借りてしまったが最後、完済しない限りどこまでも取り立てが来るイメージが強い闇金。

大抵の場合、債務者は闇金の取り立てに合い必要以上のお金を搾取されることがほとんどとなっていますが、実は闇金側の思い通りにいかないため融資する側にとっては天敵と呼べる「借りパク師」と呼ばれる人が存在するんです。

その名前から、どんな人達なのか容易に想像できると思いますが、あまり聞き慣れない名前のため、どんな存在なのかわからない人も多いと思います。

そこで今回は、借りパク師とは何なのか?その手法や手口についてまとめてみました。

闇金の敵、借りパク師って?

借りパク師とは一体どのような存在なのでしょうか?

借りパク師とは、その名の通り闇金業者を相手に借金を踏み倒すつもりで借りに行く人達の事を言います。

確かに、法律上は闇金への利息及び元本の返済はしなくてもよいことになっていますが、一度も利息を支払わない状況で、元々踏み倒すつもりで借入したとわかった場合は、逆に詐欺罪になる可能性が高くなっています。

借りパク師の手口や手法って?

では、借りパク師の手口や手法はどのようにして行われているのでしょうか?

以下に、その手順や内容をまとめてみたので確認してみましょう。

借りパク師の手口

1.職場や親類の連絡先を控えられずに借りられる闇金を探す

大抵の場合、闇金から融資を受けようとすると職場及び家族や兄弟の連絡先を聞かれる事がほとんどです。

ですが、中には本人の携帯及び自宅の電話番号のみで融資が可能なところも存在するため、借りパクしはそこを狙って融資を受けます。

2.借りる際の名義は架空名義で、携帯電話はプリペイド式の携帯で契約をする

闇金から融資を受ける際の契約時に、名義は架空名義で。また、携帯電話番号はすぐに変えることが出来る、プリペイド式の携帯電話番号を伝えます。

それにより、本名から職場や親族への繋がりを探られないようにします。

3.取立てが来た場合は、警察に駆け込み闇金被害を回避する

項目1.2の手順を踏んでも居場所がバレ、取り立てが来た場合は警察に駆け込み闇金からの被害を回避します。

借りパク師の手口や手法はこのようになっています。

ですが、これは手法の一部であり必ず成功するというわけではありません。

また、都合の良い状況下で必ず警察が協力してくれるとも限りません。絶対にこの様な行為は止めましょう。

借りパク師の事例って?

最後に、借りパク師のごとく闇金から借金を踏み倒そうとした方の事例がインターネット上の情報サイトに掲載されていたので、以下にまとめてみました。

被害の事例

状況

若い成人男性が、インターネット上にて闇金を踏み倒す方法等の情報を見たことにより、意気揚々となり実行に移した。

この男性は、ソフト闇金から2万円を借り入れし、一週間後に返済するという事で融資を受けたが闇金から逃げられると踏んでいたため、一切の金策を行なっておらず返済の目処が立たなくなっていた。

そして、逃げる手段として警察に駆け込んで債務者に連絡しないよう闇金側に伝えてもらった。

その後…

その後闇金業者は、警察を相手にするのは少々面倒だと思っても、一円も返してもらってない相手なので融資の際に抑えていた彼の情報を基に家族に取り立てを行いました。

彼は家族や警察に相談した手前、無視を決め込みましたが長期間に渡り会社などへ電話の嫌がらせがあり、最終的には会社を退職するところまで追い込まれました。

この事例を見てわかるように、最初から返済するつもりがないまま闇金を利用すると、かえって最悪の状況になる可能性も非常に高くなっています。

そもそも、返済するつもりがなく融資を受けることは詐欺罪に問われる可能性が非常に高くなっています。絶対にこのような行為はやめましょう。

カテゴリー 用語集
作成日時 2017-08-08 23:54:31
更新日時 2017-08-15 19:14:20
年々、被害者数が減ってきてはいるものの、闇金業者の巧妙な手口により未だ後を絶たない闇金利用者。 様々な情報サイトを見ていると、闇金業者がターゲットとする人物には一定の特徴などがあり、そこに付け入って闇金の手に染めさせるという情報を目にします。 それを逆手に取り、闇金業者の手口や勧誘に引っかかってしまいそうな利用者の特徴を把握しておけば、闇金に手を染める確率も低くなってきますよね。…
信用情報に傷が付いたら銀行や消費者金融などのローンや借入ができなくなります。 この信用情報に傷がつくことをブラックリストに載るとよく言われますが、闇金業界でもブラックリストというものが存在し、様々な隠語があります。 このブラックリストの対象となると闇金業者も貸付をおこないません。 ではそのブラックリストの対象になるのはどのような人たちなのでしょうか? そこで今回は、ブ…
貸金業登録番号や店名を偽装するなど、消費者を勧誘するためなら手段を問わない闇金業者。 そんな闇金業者の中でも、最近は信用を得るために有りもしない架空団体を作り上げ、そこに加入することであたかも健全な貸金業者であるかのように装う悪質な業者が存在するんです。 そのため、闇金の手口に騙される消費者が後を絶たず、問題になっているんです。 そこで今回は、実際には存在しない金融協会や支…
刑事事件と同じように、借金にも時効というものが存在します。 つまり、借金をしても一定期間返済をしなければ時効になり支払い義務がなくなるのです。 ではそんな借金の時効を成立させるにはどのような条件が必要になるのでしょうか? 今回はこの借金の時効「消滅時効」の援用についてまとめてみました。 消滅時効とは? 消滅時効とは、一定期間行使されない場合、権利を消滅させる制度…
闇金の歴史とは 近年、逮捕されるニュースなど見かける機会も多くなった闇金。 実は、古くから存在していたということは知っていますか? 闇金を含む貸金業は、「お金を貸してその利息で利益を得る」というビジネスで、その内容だけを見ると銀行も闇金も仕組みが大きく変わることはありません。 この貸金業の仕組みですが、古くは江戸時代から始まっているとも言われています。 闇金…
多重債務者は年々減少傾向にあるものの、未だ国内で10人に1人は抱えている借金。 借金は、一度作ってしまうと何度も繰り返すという特徴があり、これにより多くの人が苦しんでいます。 そんな方の為に、貸付自粛制度と呼ばれる仕組みがあるんですが、貸付自粛制度の概要及びメリットやデメリットについてはあまり知られていないのが現状…。 そこで今回は、貸付自粛制度のメリットやデメリットについ…
どこからともなく債務者の情報を入手し、高い利子を付けて貸し付けをおこなう闇金業者。 過去に闇金を利用した事があるわけでもないのに、なぜかダイレクトメールや電話が来るなんて方もいるんではないでしょうか? 実は、闇金業者は官報と呼ばれるものを頼りに債務者の情報を入手している可能性があるんです。 ですが、あまり聞きなれないため官報っていったい何なの?と思っている方も多いですよね。…
支払いが滞納しがちになったり、返済期限が少しでも過ぎてしまった時、容赦の無い取り立てを行なってくる闇金業者。 しかし、このように悪質な取り立てからあなたを守ってくれる「取立行為の規制」という法律が存在するんです。ですが、あまり聞き慣れない為か、その詳しい内容がどのようになっているかわからない、という方も多く存在します。 そこで今回は、貸金業法で定められた取立行為の規制についてまと…
個人の年収や住宅情報、ローンや公共料金等の支払い情報などの個人情報を取り扱う信用情報機関。 よく「信用情報にキズがつく」なんていい方をしますが、この信用情報機関が大きく関わっています。 今回はそんな信用情報機関についてまとめてみました。 信用情報機関とは? 信用情報機関とは個人信用情報の収集及び提供をおこなう機関のことです。 個人の年収、勤務先、住宅などの情報、…
貸金業の規制等に関する法律、貸金業規制法。 出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律、出資法。 これまで貸金業についてこれらの規定が適応されていましたが、深刻化する闇金問題を対処するために、第156回国会(平成15年)においてヤミ金対策法(貸金業規制法及び出資法の一部改正法)が成立されました。 このヤミ金対策法によって闇金のような悪質な業者の排除を徹底するようにな…

地域別