高すぎる利息で貸付をし、脅迫や嫌がらせなど強制的に貸したお金を回収するという明らかに違法な闇金。
闇金を利用する人の理由は様々考えられますが、ほとんどの場合は、闇金だと知らずに利用したり、ダマされてしまうというのが多いようです。
しかし、中には暴利だと知っていながら闇金を利用する人もいます。
そんな闇金だと分かっているのに利用する人はどんな理由があって闇金から借金をするのでしょうか?
そこで今回は、暴利だと知っていて闇金からお金を借りる理由についてまとめてみました。
さて、闇金だと知っていてなぜお金を借りるのかといいますと、他に借金をするアテがないというのが一番理由としては多いようです。
闇金を利用する人のほとんどは多重債務者です。
多重債務者の多くは返済のためのキャッシングをする傾向があります。
A社から借金をして返済できず、別のB社からさらにキャッシングをしてA社の返済にあてる…という感じになります。
このやり方が何度も続くと、自然と利用件数も増えていきます。
はじめは順調に通った審査も、借入先がが増えるにつれてだんだん厳しくなっていきます。
そして、最終的には、どこからも借りれない状態になってしまい、闇金から借りざるをえないことになってしまうのです。
また、闇金を利用する人にはお金が即時に欲しいという人もいるようです。
銀行や消費者金融で融資を受ける場合は、審査などの手続きがあるため、即時に借り入れることはできませんが、闇金の場合だと、簡単な審査ですぐに借り入れる事ができるので利用するようです。
その他の理由としては、自己破産者であったり、職場や家族に知られたくないなどの事情が挙げられています。
さて、闇金を利用せざるを得ない理由は一般的な消費者金融で借入ができない事が問題ですが、現在、消費者金融の審査は非常に厳しいのが現状です。
というのも、平成18年(2006年)の貸金業法改正以前は、多くの貸金業者が出資法の改正前の上限金利「年29.2%」と利息制限法の上限金利「年15~20%」の間(グレーゾーン金利)で貸し付けをおこなっていました。
しかし、平成22年(2010年)6月に貸金業法等の改正が完全施行され、出資法の上限金利は20%に引き下げられ、グレーゾーン金利は撤廃されました。
このことにより、貸金業者が利益を確保することが難しくなりました。
すると、審査はより厳しくなり、しっかりと返済できる人しか融資をされなくなり、一般的な消費者金融ですら借り入れできない人が増えてしまいました。
そこで、仕方なく闇金を利用するという人が多くでてきたようです。
現在は、規制緩和に向け、貸金業法の再改正案を検討しているようです。
その内容は、一定の条件を満たす貸金業者を「認可貸金業者」と認定し、この認可業者に限り、上限金利を貸付金額に応じて15~20%に制限している利息制限法の適用から外し、2010年まで有効だった29.2%に戻すというものになります。
認可業者は、個人の総借入額を年収の3分の1以内に制限する「総量規制」からも除外する方針のようです。
これが正式に決まると、仕方なく闇金を利用している人が減ってくるのでしょうか…。
カテゴリー | 疑問・なぜ |
---|---|
作成日時 | 2017-08-08 22:19:08 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:17 |