お金がない人たちから、あの手この手を使いお金を巻き上げる違法な貸金業闇金。
サラリーマンや中小企業の経営者だけでなく、大学生や主婦などにも被害が及び大きな問題として取り沙汰されています。
闇金の数や被害件数は年々減少傾向にありますが、一向に撲滅する気配はありません。
そんな闇金は、今後どうなっていくのでしょうか?
そこで今回は、世の中の闇金問題を解決するために国はどう対処していくのかまとめてみました。
バブル期から需要が高まり、社会問題と言われるまで広まった闇金ですが、2005年に福岡高裁判決で、闇金の貸付契約が無効になりました。
このことにより、闇金から借りたお金は、元金も含め全て返す必要がなくなり、2007年には、闇金の刑事罰が引き上げられ、懲役5年以下だったものが10年以下、1000万円以下の罰金だったものが3000万円以下の罰金という形になりました。
これにより、闇金業者が成り立つのが難しくなり、近年では被害件数も少なくなってきているようです。
普通の闇金では成り立たなくなった闇金業者は、貸付金利を低めに設定し、相談にのったり返済を遅らせてくれるなどの猶予を与える「ソフト闇金」という手法で営業するようになってきました。
従来の闇金のような、恐喝や脅迫をするような雰囲気ではなく、債務者の話に耳を傾けて働き口を紹介してあげたりなど相談にのるような形で信頼関係を構築し固定客を確立するというような形でおこなっています。
とはいえ、それでも法外な経営を行っているいる犯罪組織であることには代わりはありません。
今後、闇金業者の手口はさらに巧妙になることが予想されます。
ソフト闇金以上の一般人には思いもつかないような手口で、近づいてくるでしょう。
現在の闇金でも警察が取り締まる事が困難になっていますので、1人で解決することは難しいでしょう。また、そんなこともあってか撲滅するまではほど遠いかもしれません。
「自分は絶対に騙されない」「自分は絶対に利用しない」「自分で解決できる」など過信していると足をすくわれることも考えられます。
お金を借りる際は、慎重に、もし闇金と分かった場合には弁護士に相談するなど早めの対処を取るようにしましょう。
また、こういった闇金に対しての罰則強化を考えることも必要ですが、 消費者が闇金でお金を借りてしまう背景として、消費者金融で融資してもらえないという原因があります。
その部分での対策も必要となるのではないでしょうか。
カテゴリー | 疑問・なぜ |
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作成日時 | 2017-08-08 21:37:29 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:17 |