「これがダメなら、あっちの手口で」というように、イタチごっこのごとく次々と新しい手口を考えてくる闇金業者。
そんな様々な手法が存在する闇金ですが、その中の一つにパチンコ金融と呼ばれるものがあります。
これは、若者から主婦層まで幅広い層に被害者が存在していて、非常に注意が必要な闇金業者の一つと言えるんです。
ですが、パチンコ金融と言われてもあまり聞きなれないため、どの様な手口や手法を使ってくるのかわからず、対策法がわからないという方も多くいるかと思います。
そこで今回は、パチンコ金融の手口や手法についてまとめていきます。
パチンコ金融とは、その名の通りパチンコ屋をはじめとしたギャンブル施設周辺の駐車場にある車などに、チラシを挟んだりしてギャンブル資金を融資する業者の事を言います。
パチンコやパチスロ以外にも、競馬、競輪、競艇、オートレース等これらギャンブルに熱中するあまり、生活に必要な資金までも軍資金として使い込んでしまう依存症の人がターゲットにされる事が多くなっています。
他にも、ギャンブルへの軍資金目的だけではなく、ギャンブルに行って家経費を使い込んだあげく、後悔したまま帰路につく主婦など、どうにかして使い込んだお金を埋め合わせをしたいという心情が働いている人もターゲットにされています。
パチンコ金融業者は、ターゲットをパチンコやパチスロの依存者に絞っているため、他の業者とは違いパチンコ屋の駐車場等でチラシを配る勧誘方法を取っており、その手口は以下のものが挙げられます。
以上のような手法を使い、債務者を誘してきます。
また、最大の特徴としてチラシに記載されている携帯電話に電話をかけると、資金を直接店まで持ってきてくれるという点が挙げられます。
そんなこと?と思う方もいるかも知れませんが、利便性が高く即日資金を手に入することができるので、負けた分と融資への返済分を取り返そうと、またパチンコに投資してしまうんです。
そこで勝つ事が出来ればすぐに返済も可能ですが、また負けたらまた資金を借りる…という負の連鎖に陥ってしまい、膨れ上がった借金を返せなくなるというケースも非常に多くなっています。
ギャンブルは成人に認められた娯楽のため、楽しむ事は全く問題ありませんが、闇金を利用してしまうほど依存しないよう、注意が必要と言えます。
ここまでパチンコ金融の手口等を確認してきましたが、実際にパチンコ金融の被害に合った方の事例を以下にまとめておくので、確認してみましょう。
状況
パチンコ癖を持った40代の主婦がおり、過去に多重債務者になってしまった事があるため、旦那との約束でパチンコをする時は旦那と一緒の時のみという制約をさせられた。
しかし、我慢する事ができずパチンコ屋に行ってしまったところ、負けてしまい施設周辺に貼りだされていた「月に1度の返済のみ」の謳い文句に誘われ闇金に手を出してしまった。
対策
被害者が過去に相談したことのある弁護士に再び相談ずる事により、闇金からの督促も来ることがなくなり、無事に解決する事が出来たとのこと。
また、パチンコ依存に対しては、暇を持て余さないために「雑誌を見たり音楽を聞く」「日記をつける」「散歩をする」「仕事をみつける」こと等を実行する事により、パチンコへの欲求はすっかり治まってきたそうです。
カテゴリー | 手口や手法 |
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作成日時 | 2017-08-08 16:51:43 |
更新日時 | 2017-08-13 14:56:44 |