多重債務者にダイレクトメールを送って高金利で金を貸し付けたとして、兵庫、鳥取、長崎の3県警は13日午前、東京都中野区のヤミ金融の店長(31)ら都内の6業者について出資法違反容疑(高金利)などで逮捕状を取り、一斉摘発に乗り出した。少なくとも約5000人に総額約6億円を貸していた疑いがあり、6業者が大規模なヤミ金融グループに属してノウハウや債務者情報を共有しているとみて、事件の全容解明を目指す。
調べでは、今年6月ごろ、岡山県備前市のトラック運転手(49)に3万円を貸した際、法定利息の約102倍の利息を受け取る契約をするなどした疑いが持たれている。
6業者は同じ債務者に対し、次々に入れ替わって融資を持ちかける「システム金融」の手口で金を貸していた模様で、債務者の住所や勤務先を「顧客カード」に記入して管理していた可能性がある。返済が遅れると債務者宅に消防車を呼んだり、勤務先に電話をするなど脅迫的な取り立てを繰り返していたという。
兵庫県警は今年3~4月、東京都新宿区の貸金業「ユニバーサルジャパン」経営、元木被告(26)=出資法違反罪で起訴=ら4人を逮捕した。この際、事務所などを捜索して店名を暗号化した帳簿を発見しており、銀行口座の解析などから6業者を特定した。
追加日 | 2005-07-13 15:15:15 |
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更新日 | 2023-07-14 19:26:01 |
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