◇超高金利貸し付け
正規業者の仮面をかぶったヤミ金融にご注意--。正規登録の貸金業者を名乗って顧客情報を集め、これを悪用して超高金利で金を貸し付けていたとして、県警生活経済課などは25日、東京都江戸川区大杉5、暴力団構成員、中村英治容疑者(36)ら4人を貸金業法違反(無登録)や出資法違反(超高金利受領)などの容疑で逮捕した。ヤミ金融のこうした手口が摘発されるのは、全国でも珍しいという。【中川聡子】
同課によると、中村容疑者らは09年7月、「日本クレジットサービス」という名称で東京都に貸金業者として登録し、インターネット上などに広告を出していた。だが、貸金業としての実態はなく、融資を希望する顧客から個人情報を聞き出して、法定金利での融資をいったん断り、個人名の携帯で、法定金利の最大45倍の利息で融資を持ち掛けていたという。
中村容疑者らは08年2月からヤミ金融を行い、少なくとも被害者380人から計9000万円前後の利息を受領していたことが確認されているという。
貸金業を巡っては、多重債務者の救済を目的に、刑事罰の対象となる出資法の上限金利が今年6月、年利29.2%から20%に引き下げられ、借入残高が年収の3分の1を超えれば新規の借り入れができなくなる「総量規制」も導入された。これらにより、借りられなくなる層を標的とする超高金利の無登録業者(ヤミ金融)の横行が懸念され、金融庁などは「絶対に借りないで」と注意を呼びかけている。
ほかに逮捕されたのは、東京都葛飾区新小岩2、無職、押尾里士(32)▽東京都墨田区太平2、会社員、倉重義一(42)▽東京都中野区中央4、会社員、高谷昌志(55)--の3人。
逮捕容疑は、4容疑者は2月25日~7月28日、川崎市の男性運転手(53)ら3人にそれぞれ現金2万~3万円を融資し、法定金利(1日当たり0.08%)の33~45倍に当たる利息計9万円を受領したなどとしている。全員容疑を認めているという。""
追加日 | 2010-11-26 00:00:00 |
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更新日 | 2016-06-20 11:55:06 |
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